窒化・軟窒化技術用語辞典

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Hバーナ

 

dバーナ  

概要と特徴

液体・気体燃料を切替えて使う混焼バーナで、液体燃料の噴霧ポンプ、電磁弁、ノズル、オイル制御弁(比例制御)を組み込んだパッケージバーナ。気体燃料は燃焼量制御弁が空気ダンパーと接続されるリンケージ機構が含まれます。
バーナ安全シーケンス回路で構成された制御盤を自装する形式と、バーナ装備機器の配線をとりまとめた端子ボックスをもつものとがあります。
したがって、制御盤を自装したバーナでは、液体燃料に関しては、液体燃料の供給及び戻りラインと電気を接続するだけで運転が可能となります。
Hシリーズの比例制御型式の特長は、低燃焼と高燃焼の空気量を個別に調整できるユニークな空気ダンパーを装備しています。空気比は1.1と低く、CO発生の少ないバーナです。

主な仕様

類別形式

霧化形式:油圧噴霧式
燃焼空気供給方式:強制通風式(ブロワー自装)
アセンブリー形式:パッケージ型
燃料燃焼方式:混焼式
空気比制御:ダンパーモーター
燃焼量制御方式:サイズ1(オン・オフ)、サイズ2(ロー・ハイ・オフ)、サイズ3及び4(比例制御)

燃料種

気体:LPG、LNG、都市ガス
液体:灯油、ディーゼル油

用途

一般燃焼炉、ボイラー、その他

 

機種構成

出力範囲及び燃焼方式で区分されています。
サイズで27機種;10,13,15,17,20,21,25,30,34,35,40,42,45,50,55,60,63,70,80,84,90,100,105,110,120,125
燃料適合種で、3機種(HG、HL、HLG)。
オプションとしてサイズ3と4には、カム機構が装備できます。

使用燃料と適合機種
型式 燃料
HG ガス(専焼)
HL NO.2(専焼)
HLG ガス/NO.2油(混焼)

最大出力範囲

0.29MW(25×104kcal/h)~3.69MW(317×104kcal/h)

 

最大燃焼出力容量と各動力モーターの容量

バーナサイズ 10 13 15 17 20 21 25 30 34 35 40 42 45 50
オイル流量
m3/h×10-3
27 34 40 45 54 57 67 81 91 95 108 114 121 135
ガス燃焼量
MW
0.29 0.35 0.41 0.49 0.58 0.62 0.73 0.88 0.98 1.03 1.17 1.23 1.32 1.47
燃焼室圧力
Pa
187 187 187 187 187 187 187 249 249 249 249 249 249 498
ブロワ-モーター
kW
0.25 0.25 0.37 0.37 0.37 0.37 0.56 0.56 0.56 0.75 1.12 1.12 1.5 1.5

 

バーナサイズ 54 55 60 63 70 80 84 90 100 105 110 120 125
オイル流量
m3/h×10-3
142 148 162 170 189 216 227 243 270 284 297 324 341
ガス燃焼量
MW
1.54 1.61 1.76 1.85 2.05 2.34 2.46 2.64 2.93 3.08 3.22 3.52 3.69
燃焼室圧力
Pa
498 498 498 498 498 498 498 498 740 740 740 740 740
ブロワ-モーター
kW
1.5 2.2 2.2 3.7 3.7 3.7 3.7 5.6 5.6 5.6 5.6 7.5 7.5

注)

  1. 燃焼量は海抜600m以下を基準にしています。他の高度での燃焼量、ブロワーおよびモータのサイジングについては、当社にご相談ください。
  2. ガスは高位発熱量3.7MJ/m3 N比重0.6、油燃料は39MJ/m3 を基準にしています。